ディオ様はカリスマニート
おれは仕事をやめるぞ!ジョジョーーー!!
誰がジョジョですか…ていうか仕事やめるの?
まあそれはさておき、最近気温も暖かくなってきましたね。
(無視かよ)…
…URYYYYYYYY!!!
はいはいスネないスネない。ディオ様のマネするなら仕事だけじゃなくて人間もやめたらどうですか?
…サラッとひどいこと言うな。ところで今気づいたんだけどディオってニートじゃねえ?「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」っていう定義を完全に満たしてるぞ。しかも引きこもり。
昼夜逆転生活ですしね。
エンヤ婆に甘やかされてたしな。
吸血鬼だから老いないし、死なない。永遠のニート生活。まさにカリスマニートですね。
吸血鬼で思い出したんだが、「愛・蔵太の少し調べて書く日記」様のところで紹介されていた牛乳有害説が面白い。
牛乳有害論は疑似科学批判の古典「奇妙な論理」でも取り上げられているぐらいですし、昔から根強いものがありますよね。もっとも根拠無しの妄説ばかりではなくて、乳糖分解酵素が少ない人が飲むと下痢になるとか、ニンニクがエネルギー源の超人が飲むと弱ったりG馬場に変身したりするという事実はありますけど。
アニメ版ではラッキョだけどな。
いやキン肉マントリビアはいいですから。で、吸血鬼と何か関係があるんですか?
(自分が肉ネタ出したくせに…)5年前の新潮45に掲載された「牛乳はこんなに身体に悪い」というテキスト(注・リンク先pdfファイル)があるんだけど、そこの終わりにこんなこと書かれてるんだな。
「母乳が母親の血液でできているように、ほかの動物の白い血液である牛乳を飲むことがどんなに恐ろしいことなのか、消費者はもっと認識を深めなければなりません」と、前出の真弓氏も強く警告しています。
消費者のみなさんは、たとえば牛乳が"牛の赤い血液"の状態だったら飲めますか。でも牛乳を飲むのはそれと同じことなのです。あなたがもしも牛乳神話を信じて「やっぱ牛乳ね」と、せっせと牛乳を飲み続けているとしたら、あなたはもうほとんど"白い血液"に飢えた現代のドラキュラといっても過言ではないでしょう。
どう見ても過言です。
本当にありがとうございました。
牛乳の害の有無は措いても、明らかにネガティブなイメージを持たせようとして「"白い血液"に飢えた現代のドラキュラ」という言い方をしているのはひどいですね。血の摂取をおぞましいことだと決めつけてる。
セラス嬢ちゃんに失礼だよな。
いやそうじゃなくて。牛乳ごときで吸血鬼よばわりって、じゃあ血を食べる文化はどうなるのって話ですよ。日本には血はケガレっていう意識があるけど、それをモロ出しって、異なる食文化に対してあまりに配慮を欠いてますってば。元新聞記者で健康ジャーナリストだから知らなかったってことはありえないし、一般人が「レアステーキって血がキモイ」とか言うのとはワケが違いますよ。
しかし、世界ではユダヤ教徒が神聖ゆえに血を口にしないことを除けばどこでも血を食べます。中国の食品成分表では、ウシやブタの血の成分がキチンと出ていますし、血のソーセージは世界中にあります。イギリスのブラック=プディング、フランスのブーデン・ノワール、ドイツのブルートヴルストなどです。また、血に穀物の粉をまぜたりして、あまりおいしいと思わないけれど、ともかく血をよく食べます。ウサギの料理をすると、ウサギの血は取っておいて、そのウサギにかけるソースに使います。あるいはスープに入れます。本土日本ではあとでふれる山の民以外は、血は嫌っています。沖縄では食べます。(61ページ)
- 作者: 佐原真
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
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いや、だから客観的データを出して害を主張するのはかまわないけど、イメージ操作の仕方が悪質なわけ。たとえば…魚の生食は衛生管理が大変だとか寄生虫の恐れがあるとか、そういう事実をもって刺身や鮨は好ましくない、って主張するならわかる。でも「刺身を食べるあなたは猫か鳥」「プロメテウス以前の野蛮人」、そんなイメージ操作されたらどう?
日本の食文化を否定されたみたいでムカつくな。
でしょ?
血を飲む習慣は、モンゴルにもいま残っています。マルコ・ポーロの『東方見聞録』のなかに、モンゴルの兵隊は、騎兵隊が一〇日とか二週間ぐらい遠征するときには控えのウマを連れていき、食事の時間になるとウマの血を飲む話が出てきます。そうすると、調理をしなくてもあたたかいものがまず口に入る。調理をしていると煙が立って敵に見つかる。しかしこれならみつからない、というのです。アフリカでも、マサイ族はウシから血を取る。血を取るための弓矢があります。これは国立民族学博物館に並んでいます。遠くから放つ矢ではなくて、すぐ血管に向けて取る。血をそのまま飲むこともあるし、穀物とまぜて食べることもある。(前掲書62-63ページ)
マサイといえば、大塚製薬から「マサイの戦士」っていうドリンクが出てたよね。名古屋駅で一回買って飲んだことあるけどいつのまにか消えたな。
公式サイト(http://www.masainosenshi.com/)も消失してますね。ニュースリリースは残ってます。
WHO CARDIAC Studyは、「世界の食と健康の関係」に関する調査研究で、25ヶ国、60地域で行われています。1987年の東アフリカの調査では特にマサイ民族の結果が注目されました。マサイ民族の食生活は乳飲料(牛乳及びはっ酵乳)を主体とした高脂肪・低食物繊維の食生活でした。しかしながら、彼らの身体(身長、体重、肥満度)及び血圧、血清脂質などは健康体を示し、彼らはジャンプに象徴されるように健康民族であることが調査の結果明らかになりました。彼らの食生活と健康の相関は一見、医学栄養学的にパラドックス(逆説的)でした。
「マサイの戦士」は、「マサイパラドックス」にヒントを得、マサイ民族の主食であるはっ酵乳を科学的に解析し、日本人が飲みやすいように開発した新しいタイプのはっ酵乳です。
血と乳飲んでるマサイ族めっちゃ健康じゃん!
まあ日本人とは体質の差のあるから一概に血と乳は健康食品とは言えないですけどね。しかし、民族の歴史と伝統が生んだ食の知恵もこうやって先進国の商業に取り込まれて使い棄てられていくのかと思うと物悲しいものがあります。
グローバリズムの抱える問題っていうやつ?よくわからんけど、こういう本って参考になるかな?
もうひとつの世界は可能だ―世界社会フォーラムとグローバル化への民衆のオルタナティブ
- 作者: 加藤哲郎,ウィリアム・F.フィッシャー,トーマスポニア,William F. Fisher,Thomas Ponniah,大屋定晴,白井聡,山口響,木下ちがや
- 出版社/メーカー: 日本経済評論社
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 単行本
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目 次
編者序 トーマス・ポニア、ウィリアム・フィッシャー (木下ちがや訳)序文 マイケル・ハート、アントニオ・ネグリ (加藤哲郎監訳)
序論 世界社会フォーラムと民主主義の新たな創造
トーマス・ポニア、ウィリアム・フィッシャー (木下ちがや訳)第一部 富の生産と社会的再生産 (監訳 大屋定晴)
(中略)
第一四章 先住民 (石田隆至訳)
(i)先住民委員会の声明(ディオニート・マクシ、ピナ・テンベ、シミャン・ワピサナ、ジョエル・パタショー、ルル・タパジョス、ルイス・チチア・パタショー・ハンハンハンエ)
(ii)会議総括文書(パウロ・マルドス[民衆教育センター、ブラジル])
「先住民委員会の声明(ディオニート・マクシ、ピナ・テンベ、シミャン・ワピサナ、ジョエル・パタショー、ルル・タパジョス、ルイス・チチア・パタショー・ハンハンハンエ)」
ディオニート・マクシ?
ディオニートさん?
おれは仕事をやめるぞ!ジョジョーーー!!
結局そこに戻るのか。早く次の進路決めてよね。